先日の「美の壺」が印伝のテーマでした。

その中で印伝とグッチのコラボで印伝の漆付した革で
グッチのバッグが去年と今年と発売されるそうで・・・・
新宿伊勢丹でそのコラボのイベント4日から開催されていました。
印伝のグッチのバッグなんて買えないし~ってのんきに言っていたら
もうすべて売り切れで欲しいって言っても買えないそうでした;;
イベントの一環で伊勢の型紙の職人さんが型彫の実演!!!

なかなか職人さんに間近に会う機会はないので
そばでじっくり拝見させてもらいました。
掘っている型や道具も見せていただきました。
いやぁ~~嬉しいーーー
職人さん曰く、楽しい仕事だけどねー食べていくのは大変やねー
だから後継者がいないんだよねーって
着物を着る人がいなくなったからねーって
今回グッチのコラボということでこんな風に大々的に
取り上げてもらっているけど、こういうのは一時的なもの、と
とても的確に今の現状をとらえている感じでした。
先日朝日新聞とBS朝日で着物の現状の特集が放送されていましたが
こういう職人さんの言葉には本当に何も言えなくなります。
日々着物の世界に身を置いていろいろな所から
情報が入ってくるので、今日の職人さんの言葉は
本当に切実な現実なのは感じます。
今の職人さんが仕事がなくなってしまえばそれは未来には繋がらない。
この手仕事に相当な対価が支払われ、職人としてきちんと生活できないと
技術は継続していかないのです。
一時的なコラボで取り上げられた事でより広く知ってもらうことはできるでしょうけど
やっぱり職人さんの中では着物を染める型紙なんですよね。
着物に染めてこその型紙なんですよね。
私たちができることは本当に微力ではありますが
とにかくできることをやっていくしかないんだなぁ~と。
10日までグッチのイベントが開催されているので
また機会があれば職人さんに会ってお話を聞きに行きたいなーと思います。
(あ)