今日の日曜美術館のアートシーンで


庭園美術館で開催中の「七宝 並河靖之」展を
紹介していました。

昨年からチェックしていて先日観に行ったばかり。
日曜美術館より先に観に行くと
ちょっとしてやったりな気持ちになります。
初めて並河作品を観たのは超絶技巧の展覧会です。
本当に超絶技巧!って感じでびっくりしました。
好きとか嫌いとかもう超越した世界だと思います。
その並河作品が一堂に観られるのです。
とにかくその精巧さは本当に見事です。
とても人の手で作られたとは思えないほど・・・・
そして何より驚いたのはその作品は主に海外向けの
量産品だったということ・・・・
この精巧な作品が職人さんたちの手で量産されていたとは!
着物でもそうですが京都は分業で作られるものが多く
並河作品もすべて分業によって作られています。
分業によって職人さんは自分の担当の技術だけに向き合い
向上をはかることができて、それが全て合わさることによって
素晴らしい作品を商業ベースで作り上げることができるんですね。
初期のまだまだ未熟な作品から晩年のぐっと抑えた作品まで
その移り変わりも観ることができてよかったです。
最盛期のこれでもか!の作品もすごかったのですが
初めて観る晩年の無地場の多い抑えた中にも究極の表現という
作品はとにかく色も技も素敵でほれぼれしました。
一代ですっぱり工房も終わらせてしまった潔さもかっこいいですね。
無料で単眼鏡を貸してもらえるので、じっくり拡大して
観ることをお勧めします~

カフェでチョコレートのセットを注文したら
なんと正面玄関のルネ・ラリックの像がモチーフになったチョコでした。
(あ)